【活動報告】地域住民の主体性を高めるさまざまな取り組み
新型コロナウイルスの影響で各地でイベントや催しが中止になっています。地域の団体さんの活動も例外ではなく影響を受けていますが、コロナ禍においても試行錯誤しながら各団体共に事業に取り組んでいます。
今回紹介する台風15号・19号で被災した千葉県の鋸南町で活動する鋸南復興アクセラレーション(以下、アクセラ)も様々なことに取り組んでいます。
▶動画の配信
アクセラは発災後より住民からのニーズを受付け、それを「鋸南ロータリークラブ有志ボランティアチーム(RCV)」や「災害支援団体 Revive」とマッチングし、被災家屋の応急・復旧処置に取り組んできました。ボランティアで関わる地元の人材が最初からそういったスキルを持っていたわけではありません。外部団体や地元の工務店などからスキルを学びながら、支援を重ねることでノウハウを獲得していきました。
約1年半の活動を通して、様々なノウハウが蓄積されました。支援が終わったと同時にそのノウハウが活かされなくなるのはもったいないという思いから、作業方法を動画に残すことにも取り組んでいます。
支援を受ける側も受け身であるばかりなく、自発的に行動できるようにという思いもこめられています。もちろん、このノウハウを活かすような状況にならないことが一番ですが、災害大国日本ではいつどこで何が起きるのかがわからないのも現状です。
アクセラのYou Tubeチャンネルはこちら
ノウハウを伝える動画のみでなく、活動報告の動画なども上げています。
▶月に1度の広報誌の発行
活動を開始した当初から、月に一度町内に広報誌を全戸配布しています。テーマはその時々に合わせた内容となっており、ローリングストックやカビの除去、津波の危険性や、災害に関する専門用語の特集などなど…
住民のお宅を訪問する際にもこの広報誌を持っていると「ああ、あの広報誌の」といったように認知してもらえることもあります。地域での紙媒体の重要性を認識できる出来事だと思います。
過去の広報誌はアクセラのWEBサイトからも見れます!こちら
▶コロナ禍でのイベントの実施
感染対策を十分に行った上で、最近では以下の4つのイベントを実施されました。
■2021年7月19日
「活動報告会とフルートのコンサート」
■2021年8月10日
災害ボランティアセンターの役割について学ぶ講座「災害ボランティアセンターってどんなとこ?」
■2021年8月19日
中高生向けの「HUG(避難所運営ゲーム)体験してみよう!」
■2021年8月20日
小学生向けの「アシスト瓦づくり&防災○×クイズ!」
※リンクをクリックするとアクセラの活動報告ページに飛べます
活動当初はお茶会や足湯など、傾聴に重きをおいたイベントを実施していました。今では、更に地域の住民が主体的に関われるようなイベントも実施しています。私たちは誰でも被災者になる可能性があると同時に、支援者となる力も持っています。地域において「共助」は大切です。年齢関係なくいざという時に誰もがプレイヤーとなって動ける地域は、今後発災した際にも強い地域と言えるのではないでしょうか。
休眠預金事業としての活動は2022年3月まで続きます。引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします!(鋸南復興アクセラレーションのヤフー募金はこちら)