地域に寄り添う団体だからこそ見える「復興支援に必要な物とは」
熱海市伊豆山地区の土砂災害から、早1ヶ月が経過しました。
コロナ禍での発災であったため、報道もボランティアもこれまでのように現地で活動することが難しく、人々の関心も早く薄れてしまう現実があります。
しかし、「復興BASE」でも何度もお伝えしている通り、被災者が再び安心して暮らせる日常を取り戻すまでには、息の長い支援が必要です。
令和元年度の台風15号・19号の被災者の方々に寄り添って、復興支援活動を行っている「一般社団法人Teco」が、発災後に被災者の方が置かれる心身のストレスの状況や、その時々に必要な支援をまとめて発信しました。
以下、全文を掲載いたします。是非ご覧ください。
(WEB掲載の都合上、絵文字は割愛させて頂き、一部表現を変更しております)
(原文はこちら ※Facebook)
【 災害復興に本当に必要なものとは !?】
静岡県熱海市の伊豆山地区に深刻な被害をもたらした大規模な土石流から昨日の3日で、発生から1カ月が経過しました。日本有数の観光地を襲った災害は、22名が犠牲となり、今も5人の方の行方が分かっておらず、捜索が続けられています。
亡くなられた方のご冥福と被災された方々が1日も早く穏やかな生活が取り戻せるようにお祈り申し上げます。
そんな中で、全国で様々な災害が起こる昨今だからこそ東日本大震災で被災した方々や水害被災地の方々に対して心身の健康支援やコミュニティ支援を継続してきた私たちTecoに何かできないか!?と考えまして
令和元年東日本台風におけるいわき市平窪地区の〈災害復興に至るまでの被災者の状況と必要な支援〉を発災〜現在までをまとめてみました!!
▶︎被災者の心身のストレスの状況
▶︎必要な支援
はわたし達だからこそ知り得る目には見えにくい大切な支援です!!!!
ご存知の通り、どの地域も災害直後は様々なメディアに取り上げられ多くの支援が集まります。しかし、時と共に忘れ去られていくのが現状です。
(それは自然なことですので、仕方のないことかもしれません)
また、一時的なモノだったり、目に見えるカタチの支援や復興の姿にだけ重きを置かれる事が多いです。
(行政も何度も検証委員会を開き、災害後の対応や経過をまとめておりますが「生活再建・生業再建」として「インフラ復旧」、「資金支援」、「入浴支援」、「住宅提供」「公費解体撤去」等を実施しております)
もちろん、それらもとてもとても重要ではありますが、、、わたし達はそのどれにも当てはまらない目に見えない支援を継続することこそが1番必要だと感じております。
災害は、
自分が紡いできた大切な人との〈つながり〉
お隣さんと築きあげてきた〈つながり〉
地域が大切にしてきた〈つながり〉
を一瞬で壊してしまいます。建物も生活も全く元どおりにはなりませんがなんとか暮らしていけるようになったとしても心に負った傷や失った思い出やあの人との関わりは二度と返ってはきません。
だからこそ、こんな支援のカタチがあるんだと今、多くの方に知って頂けたらと思います!!!!知ることで、次の災害に備えたり身の回りに起きた際に先々を見据えた動きが出来ればわたし達の活動もより意味を持つことになります。
また、災害に遭う前にこれらを知っていたら今よりも少しだけ自分の心に素直に目の前の人に優しく今あるものに感謝して生きることができるかもしれません。
世の中は様々な不安でいっぱいですがどんな状況の中でも必ず方法はあります。むしろ暗闇の方が光が際立つのかもしれません。わたし達Tecoはこれからも溢れ過ぎた情報や一片的な知識よりも、実際に目の前にある自分たちの〈目で見た景色〉〈肌で感じた温度〉〈心が震えた感覚〉を信じて小さな力で大きくものごとを動かすテコノチカラのように人と人、人と地域のつながりを何よりも大切にしてあなたの笑顔の理由になれるように活動していきたいと思います。